通〜ぶりズム

街を通ぶって歩く、通〜ぶりストたちによるブログです

地元に立ち戻る

これは私の地元、千葉県千葉市の海の写真である。

コロナウイルスの流行によりオンライン授業となってから、何度か散歩がてら母と海を訪れている。

 

私の住む地域では、普通に生活する中であまり外国の方を見かけることはない、と思っていた。ところが、度々海を訪れて長時間滞在していると、外国の方をよくみかけることに気が付いた。特に中国などアジアの方々が多い。友人や家族と海に遊びに来ているのだ。これは私にとっては新たな発見だった。この地域の海は別に観光地でも何でもないため、比較的近くに住む人々だろう。

 

また、私はコロナ禍に、最寄り駅にある豆腐屋でアルバイトをはじめた。最寄り駅には居酒屋や大きな商業施設はなく、同じ施設内にスーパーマーケットが入っているため、自ずとどのような人々がこの地域に暮らしているのか、アルバイトをするうちにわかるようになった。そこで明らかになったのは、海で感じたことと同様に、意外と外国の方がこの地域にも住んでいるということだ。しかも、海ではアジアの方をよく見かけたが、意外とアジア以外の地域出身であろう人々も住んでいるのだと気が付いた。お肉を食べることのできない地域の方が、お肉の代わりに大豆製品を使用した総菜を買っていくこともあったと他の従業員から聞いた。

 

日本に暮らす外国出身の方々が増えてきているということは耳にしていたのだが、どこか東京などの都市部や中心部における出来事だと思っており、地元でその実感はわいていなかった。

しかし、コロナによりオンライン授業となったことで地元で過ごす時間が増え、その認識は変化した。私の地元のような小さな地域にも外国出身の方々は暮らしているのだ。

これにより、日本における外国人の増加に関する様々な問題・意見は、私の地元においても決して他人事ではないのだと改めて感じさせられた。新聞やニュース、SNSで得た情報を基に議論するだけではなく、一度自分の暮らす地域に立ち戻って考えることも必要なのではないか。

 

振り返ってみると、学校や習い事、大きな商業施設等以外で、これほどの時間を地元で過ごすことはなかったかもしれない。私だけでなく、多くの人がコロナ禍で家や地元で過ごす時間が増えたと思う。スーパーマーケットの定点観測までいかなくても、カフェやベンチで休みながら街を行き交う人々を眺めてみると、その地域の新たな一面が見えてくるかもしれない。