通〜ぶりズム

街を通ぶって歩く、通〜ぶりストたちによるブログです

「好き」が詰まった街 Marin

 高円寺を歩いて思ったこと。それは「雑多」であることだ。この街から1つの共通点を見つけ出そうとしてもなかなか難しい。そんな中で浮かんだ言葉がこれだった。古着から、音楽から、アートから、おしゃれなランチ、純喫茶までこの街にはいろんな方面から人を惹きつける魅力が詰まっている。私はこの街のギャラリーに足を運んでみた。高円寺駅から1キロほど離れた人通りの少ない道にある。サメ展と題されたその展覧会は、たくさんの作家が想い想いにサメを表現していた。その中でも店舗をギャラリーとし、自らも制作している印刷屋さんの店主の熱量はすごかった。サメについて永遠に語っている。このサメは~、あのサメは~と語り続けているが、その姿は非常に楽しそうだった。サメは売り上げが好調なようで、店主の制作活動はより一層熱さを増していきそうだ。

 私は高円寺の雑多さと、ギャラリーの多さには、この街の自分の「好き」を突き詰めて、表現することに対する柔軟な姿勢がよく表れているのではないかと思う。高円寺だからこそ、若手の作家が自由に自らを表現する場所が与えられ、受け入れられるのだろう。雑多とは、そんな人々の気持ちの表れじゃないか。高円寺にはたくさんの表現の可能性がつまっている。

 

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サメ店主のこだわり