通〜ぶりズム

街を通ぶって歩く、通〜ぶりストたちによるブログです

神楽坂ナイズド HANA

何を着るか、どのアクセサリーをするか、メイクや髪型はどうするか。毎朝考える私のルーティーンである。天気を確認するのはもちろんだが、その日の予定に合わせてもそれは変化する。授業に行くだけならTシャツにジーパンで十分であるが、授業後に女友達数人と小洒落た店にディナーに行くとなれば少し派手なピアスをつけ、ヒールのある靴にするかもしれない。そんな風にその日の予定と気分に合わせて決めるのだが、【神楽坂】を歩きながら、ふと思った。

 

「あ、服のチョイスミスった。」

 

 この前の高円寺での町歩きでは思わなかったことである。その日の私の服装は、紺色のカットソーにダメージがかかった薄色のデニム、そしてスニーカー。高円寺のガード下で飲み歩くには十分な服装だが、神楽坂を歩いているとなんだか溶け込めていないように感じる自分がいた。

 神楽坂・飯田橋エリアは、「プチパリ」と呼ばれるエリアだけあって、フレンチレストランが多いのも印象的である。埼玉で時給965円で働く女子大生には少々敷居が高い。なんとなく「おしゃれ」なイメージを裏切らない街づくり。少しだけ意図的に作られた感が否めないあたりもまた、街並みから神楽坂プライドを感じる。

もし女子会の店が神楽坂にあったら、私はどんな服装で行くだろうか。近頃はだいぶ寒くなったし、綺麗目な色のニットにロングスカート、そしてブーツであろうか。髪を巻いて垂らし、パールのピアスをしようか。着飾った私は本当の私なのか。街に作られた私なのか。と余計な考えを巡らせながら神楽坂を歩く。

 

 

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店の前にテーブルを並べ、外でお茶をする光景もこの街ではなんとなく似合ってしまう。