通〜ぶりズム

街を通ぶって歩く、通〜ぶりストたちによるブログです

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アイデンティティの行方

「日本人らしいね。」この言葉を強く覚えている。 こう言われたのは3年前の春休みにイタリアへと訪れた時のことである。難民支援を目的に6週間滞在していたうちの2週間目で施設の人に言われた。 私はイタリアに到着してからずっと、日本人らしく振舞ってはい…

スポーツの可能性

新型コロナウイルスが日本で爆発的な拡大を広げる中、東京でスポーツの祭典である「東京オリンピック2020」が開催された。私は非常にワクワクしていた。いろいろなスポーツのトップレベルな戦いを日本で見ることができることに嬉しさを感じた。 部活の合間に…

労働者に求められる「当たり前」

採用選考は無いのに、働くことを拒絶される。 それを私は目の当たりにしてしまった。 私は、とある人材派遣サービスの登録会に参加していた。 業務内容は倉庫内での軽作業。履歴書不要で面接も無く、働きたい時にすぐに働けるという好条件のアルバイトだ。 …

日韓をつなぐ『アジアの天使』

レポート明けの夏。ゼミの同期に誘われ、テアトル新宿に映画を観に行った。 その名は『アジアの天使』。 『舟を編む』(13)で日本アカデミー賞最優秀監督賞を最年少で受賞した石井裕也監督が、全編韓国での撮影、95%以上のスタッフ・キャストが韓国人という環…

言語の壁の向こう側

新型コロナウイルスが中国で流行り始めた2020年の2月、私は友人たちとヨーロッパ周遊旅行へ赴いた。旅行の7日目、イタリアのフィレンツェに到着し、エアビーで予約した街中のアパートに向かった。 私たちは予定されていた時間より少し早く着いたが、お構いな…

日本のアメリカを歩く

昨年、新型コロナウイルスの影響で1年間のアメリカ留学が中止になってしまった。おかげで外国に行きたい欲が日々高まっているところだ。 コロナ禍でどこにも行けないといっても、せっかくの夏休みである。少しでもアメリカを感じたいと思い、米軍横田基地が…

地元に立ち戻る

これは私の地元、千葉県千葉市の海の写真である。 コロナウイルスの流行によりオンライン授業となってから、何度か散歩がてら母と海を訪れている。 私の住む地域では、普通に生活する中であまり外国の方を見かけることはない、と思っていた。ところが、度々…

越境を始める虹の都

虹の都、光の港、キネマの天地 1929年に映画の主題歌として発表された歌謡曲、『蒲田行進曲』の冒頭の歌詞である。流行歌となって以降、この曲は蒲田という街を代表するものになっていった。 東京都大田区の南、多摩川を挟んで川崎の反対側にある蒲田。その…

遅れをとる日本

私は3ヶ月に1回の頻度で母親と韓国旅行に行ってきた(コロナ前まで)。 韓国は行くたび新たな発見が必ずあるので何度行っても飽きない。 そのうちの一つに弘大駅や明洞駅周辺のお店の変化ある。 行くたび同じ道が全く違って見えるほど複数のお店の外装が変わ…