通〜ぶりズム

街を通ぶって歩く、通〜ぶりストたちによるブログです

高円寺から考える日本と韓国 蘭奈

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 高円寺駅南口に出て、阿佐ヶ谷方面に歩くと、高円寺のイメージである激安!飲放題!の居酒屋チェーン店やアジア系の料理屋がない。いわゆる”通”な人しか行きそうにない居酒屋やお洒落なカフェ、レコード屋まである。

 ふと大きな窓ガラスの店に目が止まる。壁には「잡화점」(意味:雑貨店)とあった。ショートカットで流行など気にしない猫柄の服を着た30代ぐらいの女性が店主だ。この女性は韓国がもともと好きで、過去10年間何度も韓国と日本を行き来しており、そこでできた友達の作品であるアクセサリーや陶器のお皿を販売しているそうだ。

 

 会話の中で日韓関係について触れると、少し顔を強ばらせながら話し始めた。彼女いわく

「韓国人は日本の政府のことを嫌っていても私たち一般人のことは好きでいてくれている。」

と言う。この店をオープンする時期は関係悪化の真っ只中であった。しかし渡韓した際は非難されることはなく、現地の人は温かく迎えてくれた上に心配の言葉までかけてくれたという。

 

 日本人は同じ対応をできるのであろうか。メディアを過信し、韓国での報道を韓国人全てに適用させ、その都度印象を変えている人も少なくないだろう。韓国人はこの状況を知り、日本人のこと嫌いになっていくのだろうか。

 どうか高円寺の人だけでも彼女の想いを拾ってほしい。