通〜ぶりズム

街を通ぶって歩く、通〜ぶりストたちによるブログです

作られた日本橋 まるお

 歩く前に日本橋がどのようなイメージのある街か自分の中で考えてみると、下町、オフィス街、お年寄りが買い物をしている高島屋。ある程度のイメージを持ちながら街を散策しているとそれに呼応するかのように想った通りのサラリーマンや裕福そうな年配の方々とすれ違う。

 そんな中、趣のある1軒の雑貨屋に立ち寄って話を聞いてみる。「この街はやっぱり古いお店が多いんですか」と尋ねると、「そうだね、この通りには古い店が多いかな。うちも100年以上経つしね」と店主さんが言う。当たり前のように100年以上の歴史がある店があり驚いた。

 しかし会話の最後に「でも今はデベロッパーさんの街だよ」と言われる。この街では大手デベロッパーの再生計画が進んでいて日本橋の歴史的建造物、伝統ある老舗など街の文化を残しつつ再開発されているそうだ。言われて初めて気がついたが、そういえば街を歩いているといたるところで工事が進められていた。それを見て、ここには何ができるのだろうか、どうせ日本橋らしい老舗っぽくてこぎれいな建物ができるんだろうなと思う。自分が歩く街が自然を装って人工的に作られていると考えると本当に古いはずの店の看板の文字もわざと老舗っぽく見せてきてるように感じて少しもやもやした気持ちになった。

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古い店と整備された道が交差する