通〜ぶりズム

街を通ぶって歩く、通〜ぶりストたちによるブログです

海岸沿いの出会いは突然に。 蘭奈

江ノ島水族館前では富士山が見えるほど天気がいい日だった。海での練習帰りのあとは疲れもあり、とぼとぼ1人で歩く。 すると前からじーっと視線を感じる。 背が140cmくらいの白髪のおばあちゃん。70歳くらいであろうか。見覚えもなく、ただただ見つめ返す。…

都会の鳥、日本橋のギャラリー 飛鷹

日本橋の再開発が始まってから10年以上が過ぎたそうである。コレド日本橋を初めとする商業施設や整備された道路は美しく、所々に五街道の起点だったことを意識した提灯や組み木などのデザインがあしらわれ、歩く人々を楽しませる。 しかしその再開発エリアか…

坂と隙間の町 やすべえ

神楽坂は、その名の通り坂が多い。 「坂に住んでいる人は、斜面に慣れすぎて平坦に立ったときに違和感を覚えるらしいよ」という友人の言葉を思い出した。平衡感覚がにぶってしまうくらいの、坂。狭い道路を挟んで並び立つ4・5階程度の建物がぎゅっと狭苦しそ…

高円寺から考える日本と韓国 蘭奈

高円寺駅南口に出て、阿佐ヶ谷方面に歩くと、高円寺のイメージである激安!飲放題!の居酒屋チェーン店やアジア系の料理屋がない。いわゆる”通”な人しか行きそうにない居酒屋やお洒落なカフェ、レコード屋まである。 ふと大きな窓ガラスの店に目が止まる。壁…

迷子のカメお預かりしてマス 電柱

平日の昼下がり、あてもなくプラプラと裏通りを歩いている私たちの目に留まった店先の看板。ふと看板のしたに目をやると、虫かごの中に収まった亀が窮屈そうにガサゴソと動いていた。 「高円寺って、亀落ちてるのか」 時間がゆっくり流れているように感じら…

「好き」が詰まった街 Marin

高円寺を歩いて思ったこと。それは「雑多」であることだ。この街から1つの共通点を見つけ出そうとしてもなかなか難しい。そんな中で浮かんだ言葉がこれだった。古着から、音楽から、アートから、おしゃれなランチ、純喫茶までこの街にはいろんな方面から人…

街のハードル このはな

高円寺という名前を聞くと何を思い浮かべるだろうか。古着? おしゃれなカフェ? 実は私は、恥ずかしいことに今回のフィールドワークに行くまでこの地名をはっきりと知らなかった。高田馬場から中野方面に行くのが初めてだったのだ。だから、高円寺という街…

江戸からの橋渡し やすべえ

江戸の中心にあり、街道の起点となっていたことから名付けられた「日本橋」。国名の入った橋だからといって、豪華で圧巻的なものを想像してはいけない。さびれた青銅色の本体と、犬みたいな銅像(獅子像というらしい)が正面にあるだけなのだ。 某不動産が開…

神楽坂ナイズド HANA

何を着るか、どのアクセサリーをするか、メイクや髪型はどうするか。毎朝考える私のルーティーンである。天気を確認するのはもちろんだが、その日の予定に合わせてもそれは変化する。授業に行くだけならTシャツにジーパンで十分であるが、授業後に女友達数人…

ふるさとの糸 飛鷹

1人歩きする18時の高円寺は肩身が狭い。純情商店街は魚屋の親父の叩き売りの声が響き、仲町商店街は仕事仲間と飲み屋を探す人々が川のように流れている。目的も連れもない私は孤独を感じながら薄暗い高円寺ストリートに逃げついた。 『祭り太鼓』という和的…